IHIのグループ会社であるIHI物流産業システムは3月18日、JA三井リース建物と霞ヶ関キャピタルが共同開発した物流施設「LOGI FLAG TECH所沢I」に冷凍自動倉庫を納入したと発表した。
物件はJA三井リース建物と霞ヶ関キャピタルが企画・開発する第1号の冷凍自動倉庫備え付け物流施設であり,オンライン上の手続きで冷凍荷物を預けることができるシェアリング冷凍自動倉庫。
JA三井リース建物と霞ヶ関キャピタルは,冷凍食品の需要増加や2030年のフロン規制を見据え,冷凍自動倉庫の開発に注力している。今回、IHIの冷凍環境下におけるマテハン設備の豊富な実績と-25度の低温環境にも安定して運用できる技術が評価され、IHI物流産業システムの冷凍自動倉庫が採用された。
納入した冷凍自動倉庫は、パレット型の立体自動倉庫で4190パレットを保管可能。パレットコンベヤも備えており、庫内における冷凍荷物の自動入庫、搬送。保管、ッキング、出庫が可能となり、本物件における入出庫作業の自動化、省人化に寄与する。
設備は霞ヶ関キャピタルが展開する物流施設「LOGI FLAG」シリーズに導入された第1号の冷凍自動倉庫。物件の入居テナントであるX NETWORK(クロスネットワーク)が設備を活用し、季節要因等による荷主の需要変動に応じて短期間から長期間まで、柔軟にパレット単位で冷凍荷物の保管が可能となる冷凍保管サービスを提供される。
IHI物流産業システムは急速に拡大するコールドチェーンの構築に対応するため、冷凍自動倉庫やコンベヤをはじめとする物流機器を提供することで物流センターにおける自動化、省人化に貢献していく。
自動倉庫だけでなく、深層学習を活用した最新のロボティクス技術、荷物の最適在庫管理やトラック運行管理システムなどの物流情報サービス、従量課金制による自動倉庫のシェアリング(複数荷主対応保管・荷役サービス)など、物流設備の提供にとどまらず、新たな機器ラインナップ、事業モデルを構築し、総合的な物流ソリューションの提供に取り組んでいくとしている。
■導入概要
施設名:LOGI FLAG TECH所沢I
所在地:埼玉県入間郡三芳町竹間沢東13-6
延床面積:9621.97m2(2910.64坪)
敷地面積:4792.09m2(1449.60坪)
自動倉庫:4190棚
クレーン:5台
東急不動産/全国で冷凍冷蔵倉庫開発、広島市、柏市で2物件に参画