日本通運は4月3日、AIを活用した出荷予測サービスを開発、D2C(Direct to Consumer)向け物流Webアプリ「DCX(デジタル・コマース・トランスフォーメーション)」において提供を開始した。
ECサイト運営の在庫管理は、長年の経験と勘による属人的な作業が多く、正確性や効率性が課題となっていた。こうした課題解決へ日本通運は、2024年3月からD2C向けに入出荷履歴や在庫明細をリアルタイムで確認できるアプリ「DCX」を提供しており、今回、蓄積された過去の出荷データを活用したAIによる出荷予測サービスをリリースした。
AIを活用することで、アイテムごとの月別出荷数量を短時間で予測することが可能となる。
またオプションとして「Business Insight」を活用すれば、「エリア別の出荷状況」や「期間別の在庫量」など、必要なデータをサブスクリプションサービスで、販売やマーケティングの分析に利用できる。
出荷予測サービスでは、最大3か月先までの出荷数量を、上限から下限までの3パターンで予測でき、さらに過去のセールやキャンペーンなど予測における「例外値」の除外や、対象の納品先の特定など、様々な視点から予測精度の改善や検証を行う仕組みも設けている。
「DCX」を活用した在庫管理は、NXグループの経験やノウハウを活かしながらオペレーションを実施しているため、正確な出荷予測を算出するための物流データについても、鮮度や精度の高い情報を蓄積することができるという。
日本通運は今後も、ECをはじめとするD2C領域において、デジタルや最新技術を活用し、顧客ニーズに基づく新たな価値創造や、社会課題の解決に積極的に取り組んでいく。
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