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日本GLP/神奈川県川崎市で3温度帯対応のマルチ型施設を着工

2025年04月08日/物流施設

日本GLPは4月8日、神奈川県川崎市で、冷凍・冷蔵マルチテナント型物流施設「GLP川崎II」を着工した。竣工は2027年8月末を予定している。

<「GLP 川崎II」施設外観イメージ>
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「GLP川崎II」は、延床面積約20万m2、収容能力約18.6万トンで、冷凍・冷蔵区画に加えて常温区画も備える日本最大級のマルチテナント型物流施設。

施設の一部には、SGホールディングスグループで低温物流事業を担うヒューテックノオリン、食肉事業の小川畜産食品の入居が予定されており、着工前に施設全体の約25%の賃貸契約が締結されている。

冷凍食品消費量の市場は、2014年から2023年にかけて年平均成長率2.6%に達し、市場規模は26.2%増加してきた。冷凍食品業界は堅調に拡大、今後も安定した成長が期待されていることから、冷凍・冷蔵物流施設の需要は今後も増加していくとみられている。

さらに、冷凍・冷蔵倉庫業界の「2030年問題」によるフロンガス規制への対応、労働力の確保、庫内オペレーションの効率化に向け、老朽化した倉庫に代わる物流施設の開発は喫緊の課題だ。

このような潮流から、日本GLPは今後も業界の先駆者として、同社が開発する冷凍・冷蔵マルチテナント型物流施設の3つの特長である、「柔軟性」「環境配慮・省エネ」「入居企業による投資低減」をもとに、マルチテナント型冷凍・冷蔵物流施設の標準化と賃貸型冷凍・冷蔵物流マーケットの伸長を目指すとしている。

<「GLP 川崎II」広域図>
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<「GLP川崎II」周辺図>
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物件は、冷凍・冷蔵物流施設が集積する川崎エリアに所在し、主要高速道路や最寄り駅、幹線道路へのアクセスが優れた立地。首都高速神奈川1号横羽線「浜川崎IC」から約1.5km、「大師IC」から約4.6kmの距離に位置し、関東全域をカバーするほか、羽田空港から約8.5km、川崎港コンテナターミナルから約9.2kmと、海上・空輸を利用した輸配送拠点としても活用可能な立地となっている。

加えて、JR鶴見線「昭和駅」、川崎市営バス「昭和駅前」バス停から徒歩約1分、川崎鶴見臨港バス「レゾナック前」バス停から徒歩約2分の距離にあるため、通勤の利便性が高く、雇用確保でも優位性が高い立地だ。

■施設概要
施設名:「GLP 川崎II」
所在地:神奈川県川崎市川崎区扇町
敷地面積:約8万2000m2
延床面積:約20万5000m2
収容能力:約18万6100t(C&F級:約2万8500t、F級:約15万7600t)
構造:地上5階建て、免震・PC造
着工:2025年3月
竣工:2027年8月末(予定)
認証取得:CASBEE認証、ZEB認証(予定)

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