ライオン、日本通運、JR貨物、T2の4社は7月29~31日、自動運転トラックと貨物鉄道を組み合わせた「モーダルコンビネーション」でライオン製品の実証輸送を行った。
実証では、日本通運が一般トラックでライオン千葉工場から東京貨物ターミナル駅まで一般道で運送し、大阪府内の百済貨物ターミナル駅まで高速道路を使ってT2の自動運転トラックで輸送、JRの貨物列車で福岡貨物ターミナル駅に運んだ後、日本通運の一般トラックでライオン福岡流通センターに届けた。
<今回の実証のルートと4社の担当イメージ>
T2の自動運転トラックでは、綾瀬スマートIC(神奈川県)~久御山JCT(京都府)間410キロメートルを問題なく走行し、百済貨物ターミナル駅での共用コンテナの積み替え作業も遅滞なく進行したほか、ライオン福岡流通センターに到着した際の荷崩れなどもなく、オペレーション・技術の両面で問題は発生しなかった。
<T2のトラックから共用コンテナを積み替える様子>
運行日数は約1.8日で計画通り。
ライオンは日用品の持続可能な安定供給を目指して、輸送網多様化と先進技術の導入を通じた環境・社会的課題の解決に向けた物流モデルの確立に取り組んでおり、実証輸送もその一環として実施した。
4社は今後、T2が2027年から開始を予定しているレベル4自動運転トラックを用いたモーダルコンビネーションも視野に入れ、BCP対応強化や輸送能力の拡大につながる取り組みを進める。
T2/国内初の自動運転トラック幹線輸送の商用運行、佐川・西濃など5社で開始