日本貨物鉄道(JR貨物)が8月20日に公表した7月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが169万7000トン(前年同月比6.0%増)、車扱が67万3000トン(1.3%減)で、合計237万トン(3.8%増)だった。
<7月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,697 | 673 | 2,370 |
前年比(%) | 106.0 | 98.7 | 103.8 |
概況としては、原材料価格の高騰による物価上昇が続いているものの、国内景気は緩やかな回復基調にあり、輸送実績合計は前年を上回った。
コンテナは、エコ関連物資が中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬により前年を上回ったほか、食料工業品は、一部顧客で鉄道利用増や新規輸送の開始等により清涼飲料水が増送。自動車部品も、一部顧客の増送が続いたことで前年を上回った。
車扱では石油が、前年は好天に伴う外出需要の増加があったが、本年は猛暑に伴う外出控えの影響から、ガソリンと軽油を中心に前年を下回った。