日本貨物鉄道(JR貨物)が7月16日に公表した6月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが158万4000トン(前年同月比6.1%増)、車扱が55万3000トン(6.9%減)で、合計213万8000トン(2.4%増)だった。
<6月のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 1,584 | 553 | 2,138 |
前年比(%) | 106.1 | 93.1 | 102.4 |
概況としては、国内景気の緩やかな回復基調が続くものの、個人消費は食料品を中心とした物価高騰により力強さを欠く状況が続いている。
コンテナは、エコ関連物資が中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬により前年を上回った。
また農産品・青果物は、政府備蓄米放出により東北・新潟地区を中心に米が増送。自動車部品は、一部顧客における増送等により前年を上回った。
車扱では石油が、中東情勢の悪化による原油価格の先高観を背景に、一時的な在庫積み上げの動きがみられ増送となった。セメントは、自然災害に伴う顧客の生産支障の影響により前年を下回った。