日本貨物鉄道(JR貨物)が7月16日に公表した2025年度第1四半期分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが475万トン(前年同期比5.4%増)、車扱が167万3000トン(5.6%減)で、合計642万3000トン(2.3%増)だった。
<2025年度第1四半期のコンテナ輸送量>
輸送実績 | |||
コンテナ | 車扱 | 合計 | |
実績(千トン) | 4,750 | 1,673 | 6,423 |
前年比(%) | 105.4 | 94.4 | 102.3 |
同期は、米国の関税政策や中東情勢の混乱等で国内景気の先行きが不透明な中、消費者物価の上昇により個人消費が伸び悩んだ。食料工業品や化学工業品が低調な荷動きとなった一方で、エコ関連物資や農産品・青果物が堅調に推移し、輸送実績合計では前年を上回った。
コンテナは、引き続きエコ関連物資が、中央新幹線建設工事に伴う発生土の運搬により前年を上回った。また、農産品・青果物は、政府備蓄米の流通拡大により東北・新潟地区において増送。
自動車部品は、一部顧客における増送により前年を上回った。コンテナ全体では前年比105.4%となった。
車扱は、セメントが、顧客工場の定期修繕計画の変更により出荷量が減少し減送となったほか、亜鉛が顧客の輸送終了の影響を受け、車扱全体では前年比94.4%となった。
コンテナ・車扱の合計では、前年比102.3%となった。