AI技術・サービスを開発するHEROZは9月2日、APTと業務提携を締結したことを発表した。
HEROZが将棋AIなどから培ってきた独自のAI技術と、APTの物流現場の知見を組み合わせ、人手不足やオペレーション複雑化といった物流業界の課題解決を目指す。
業務提携の一環として、AIを活用した次世代倉庫オートメーションシステム「Warehouse Cross System(WXS)」を開発する。「WXS」により、従来分断されていた倉庫システムを統合し、物流現場の生産性向上や柔軟性の強化、総保有コスト削減を実現する。
物流業界では、人手不足やオペレーションの複雑化、総保有コスト削減などの課題が顕在化している。従来の倉庫管理システムでは、WMS(倉庫管理システム)、WCS(倉庫制御システム)、WES(倉庫実行システム)の個別運用により、全体最適化が困難であったことを受け、今回の倉庫システム統合を踏まえた協業に至ったという。
今後HEROZとAPTは、在庫量や人員配置といった倉庫内のさまざまなデータを収集・統合・解析し、意思決定を自律的に行う倉庫の実現を目指す。また、倉庫内のみならず、仕入れ・配送・販売チャネルとも接続を進め、最適化を実現するとしている。
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