物流業務のアウトソーシングを展開する関通は10月2日、社員による生成AI活用アイデアを競う「生成AIアイデアコンテスト」を開催したと発表した。
コンテストは社員が生成AIを活用したアイデアを競うもので、物流の現場から経理・総務・営業まで幅広い部署が参加し、15件以上の応募があった。
<コンテストの様子>
主な応募事例として、現場部門は「空きロケーション自動リスト化」を発案。倉庫の在庫データをもとに空きロケーションを可視化し、入庫作業を効率化しようというアイデアだ。
ユニークなのは採用部門から出された「相性分析ツール」。社員一人ひとりの特性データをAIで分析し、上司と部下などメンバー同士の相性を診断。相性を可視化することで最適なチーム編成をサポートし、組織力の最大化を目指すという取り組み。
投票の結果、「受注管理チーム」「営業チーム」「情報セキュリティチーム」の3チームが受賞。まずは社内業務への実装を進め、現場で活用していく予定だ。
また優秀なアイデアについては、10月21日開催の「AI Innovators Forum 2025」応募にも挑戦。今後、社外フォーラムやイベントへの参加も視野に入れ、社内で培ったAI活用の知見を共有し、新たなサービス化も検討していくという。
<達城久裕 社長>
達城久裕 社長は「AIは業務をなくす道具であり、同時に新たな収益を生み出す道具でもある。社員一人ひとりがAIを自分の“分身”として活用し、現場から生まれたアイデアを事業化することが、物流業界の未来を切り開く力になると確信している」とコメントしている。
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