ひとまいる(旧社名:カクヤスグループ)の子会社で、首都圏を中心に酒類等の販売、デリバリー事業を展開するカクヤスは10月6日、ESキッチンと配達業務に関する業務委託契約を締結。自社配送網を活かし他社の荷物を配達する“他人物配送”を、東京都内一部において本格的にスタートする。
ひとまいるグループは2025年5月に中期経営計画を発表し、その中核戦略として、受注・販売・請求プラットフォームの構築による事業再編を掲げている。
具体的には「他人物配送による収益力強化」を推進し、自社商品の販売にとどまらパートナー企業の商品配達も担う。既存の物流インフラを活用し、プラットフォーム企業への転換を図っている。今回の取り組みでは、ESキッチンが展開する「100円社食サービス」の「ES配送便」をカクヤスが請け負う。
「100円社食サービス」は、専用の冷蔵ケースに1品100円から購入できるお惣菜を常備する、新たな社員食堂の形。オフィスや工場に導入されている。カクヤスは既存の物流網を活用い、ESキッチンの製造工場から発送される商材を宅配便の営業所で受け取り、設置先へ配送・補充やメンテナンスなどを行う。
ひとまいるグループでは、東京都大田区平和島の倉庫で在庫を一括管理し、東京23区等へ「即日・最短1時間で配達」するという配達サービスを提供している。2025年8月から他社の荷物を配達する有償配送サービスを開始。配達以外にも受注・決済・請求・与信管理まで、包括的に請け負うスキームを構築中だという。