加工食品メーカー6社の物流を担うF-LINEは10月30日、T2が今年国内で初めて開始した自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行に11月から参画すると発表した。
関東ー関西の区間で取り扱う味の素、カゴメ、日清オイリオグループ、日清製粉ウェルナ、ハウス食品グループ本社、Mizkanの各種荷物を輸送する。
11月20日から、F-LINEの「川崎物流センター」(神奈川県)と「西宮物流センター」(兵庫県)の自動運転区間として、綾瀬スマートIC(神奈川県)~吹田IC(大阪府)約510kmで定期運行を開始。
うま味調味料やトマトケチャップ、ポン酢といった調味料、食用油、小麦粉、カレールウなどの輸送を予定している。
加工食品の国内市場がゆるやかに拡大する一方、2024年問題などを背景にトラックドライバー不足は深刻化している。
こうした中、F-LINEは、2027年にレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスの開始を目指すT2と共に、レベル2自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証に取り組んできた。
今年2月から10月まで計5回行った実証では、積載量を順次増やしていき、昼間にも夜間にも運行するなど、オペレーションと技術の両面で自動運転トラックの有効性を綿密に検証。
F-LINEは6社と共に、商用運行に参画し、本格的に自動運転トラックを利用していくことでT2と合意した。
今回の商用運行の実績などを踏まえ、レベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスへの参画も検討する。
T2、東レ/自動運転トラックの幹線輸送実験、次世代のCN燃料も活用


