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Resilire/サプライチェーンリスク管理サービスにAI搭載し新機能

2025年11月17日/IT・機器

Resilireは11月13日、サプライチェーンリスク管理サービス「Resilire(レジリア)」の新機能として生成AIを活用した「Resilire AI Agent(レジリア・エーアイ・エージェント)」の提供を開始したと発表した。

<Resilire AI Agentの概要>
20251117resilire - Resilire/サプライチェーンリスク管理サービスにAI搭載し新機能

<Resilire AI Agentの動画>

一部の機能については、2026年春頃までに順次実装予定だ。

「Resilire AI Agent」は、サプライチェーンデータと市場変化・地政学リスクなどの外部情報を統合・解析し、リスク分析から影響判断、対応策の提示までの自動化を目指すAI。これにより、従来は数日を要していた判断を短時間で行えるようになり、予測が難しい事態にも迅速に対応できるAIとして、企業の意思決定を支援する。

また、AIがサプライチェーンの依存関係を解析し、影響を受ける製品や推奨される対応策を動的にレポート化。 地政学リスクや自然災害など、今後起こり得るリスクも含めて分析・シナリオ立案を行う。

提供予定の機能と特徴では、情報収集・解析として、サプライチェーンデータの可視化・クレンジング(2026年春提供予定)がある。これは、ExcelやCSVなどのデータをAIが自動補完・名寄せし、欠損や曖昧な名称を修正して精度の高い可視化を実現するもの。

また、サプライチェーンネットワークの自動推定がある。これは1次・2次の調達情報を貿易データと照合し、2次・3次構造をAIが自動推定。サプライチェーン全体の構造データを生成・可視化するものだ。

リスク評価・予測では、公開情報解析と潜在リスク予測(2026年春提供予定)がある。外部情報を自動収集・解析し、潜在的なリスクを予測。また、ユーザーが自然言語で入力したリスクシナリオに対しても、AIが想定影響と対応案を自動生成するもの。

そのほか、ボトルネックの推定(2026年春提供予定)、SAQ(自己評価調査)支援機能が用意されている。

サプライチェーン全体の因果分析・シミュレーションでは、影響分析シミュレーションがある。これは1社の生産停止がサプライチェーン上で与える影響を即時算出するもの。

また、代替サプライヤー推薦では、停止時に条件(国・リードタイム・コスト等)から候補を自動提案。PSI(需給)シナリオシミュレーションでは、需給変動や調達コスト・在庫リスクを試算する。

今後、Resilireは、「Resilire AI Agent」を進化させ、サプライチェーンリスクの把握から判断、そして実行までを一気通貫で支援することを目指している。AIが人の意思決定を補完し、変化への対応力を高めることで、よりしなやかで強いサプライチェーンの実現に貢献していくとしている。

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