野村不動産/24.65万m2のマルチ型物流施設、愛知県東海市・大府市に竣工

2025年12月08日/物流施設

野村不動産は12月8日、高機能型物流施設「Landport」シリーズ最大規模の延床面積約24万6550m2の物流施設「Landport 東海大府Ⅰ」が10月に竣工したと発表した。

<外観>
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<1階平面図>
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主な特徴は、各階接車可能なWランプウェイ型で、1フロアでの効率的なオペレーションが可能。中央車路構造で、雨天時荷役の効率化、豊富なバース数の確保、細かい区画分割を実現。1階のみ両面バースで、仕入れ先から入荷した商品を倉庫に保管せず、即座に仕分けして出荷する「クロスドック」の手法が可能となり、物流効率化に寄与する。

1階西区画は低床バースで、フォークリフトがバースと倉庫をそのまま往来でき、搬出入効率化に貢献。特別高圧電力受電対応で、自動化機器や空調設置など、多様なニーズへの対応が可能だ。

さらに、危険物倉庫併設で、指定数量以上の危険物保管・取扱いが可能。免震構造・非常用発電機では、津波・高潮・洪水・土砂災害のハザードマップ影響が低い場所に位置するとともに、有事に備えた免震装置・非常用発電機装備で BCP に貢献する。

<首都圏・関西圏へのアクセス図>
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アクセス利便性については、物流業界の「2024年問題」への対策として、首都圏と関西圏の2大商圏の中継拠点の重要性が高まっている。施設は首都圏・関西圏両方へのアクセスが良好であり、中部エリアで希少な大規模マルチテナント型物流施設だという。

また、施設は伊勢湾岸自動車道「大府IC」へわずか約0.5km、名古屋市街地をはじめ、小牧や半島部へのアクセスに便利な「大高 IC」へも約 0.5km、加えて名古屋港へは車で約10分。名古屋市街地・名古屋港・西三河地区という中京エリアを形成する3つの拠点に対してもアクセスが良好であり、消費地配送・メーカー物流・輸出入貨物の取り扱いなど幅広いニーズに応えることができる。

<中京エリア3拠点および周辺 ICへのアクセス図>
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なお、野村不動産は、物流業界が抱える課題解決に向け、「地域コミュニティ活動の促進による雇用創出や物流施設の魅力向上に寄与する取り組み」にさらに注力することを掲げている。本施設においてもその一環として、2025年12月に東海市・大府市と、今後災害時に災害場所に人や物資を送る拠点である受援施設としての協力をはじめ、防災活動を中心とする連携強化を推進していくべく、「防災協定」を締結した。今後も地域と連携した設備導入やコミュニティ活動の促進などを通じて物流施設の魅力向上や雇用促進に寄与し、物流業界の課題解決に取り組んでいくとしている。

<防災協定締結発表会の様子 左が野村不動産 黒川 洋取締役 専務執行役員、中央が東海市の花田 勝重 市長、右が大府市の岡村 秀人 市長>
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■概要
所在地:愛知県東海市名和町/大府市共和町(地番)
交通情報:伊勢湾岸自動車道「大府」IC より約0.5km
     知多半島道路および名古屋高速3号大高線「大高」IC より約0.5km
     名古屋港(東海新宝ふ頭)まで約 5.4km
敷地面積:9万8265.00m2(2万9725.16坪)
延床面積:24万6550.52m2(7万4581.53坪)
構造・規模:PCaPC造・地上6階(倉庫5層)、免震構造・Wランプウェイ型
竣工時期:2025年10月竣工済み

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