SGホールディングスグループで不動産の賃貸・管理・開発事業を展開するSGリアルティは12月8日、福岡県糟屋郡で「(仮称)佐川急便九州中継センター」を着工したと発表した。
規模は地上2階建てで、延床面積3万4270.92m2。佐川急便の新たな中継センターとして2027年5月竣工、2028年6月稼働を予定している。
所在地は九州自動車道「福岡IC」至近で、福岡市内や九州全域へのアクセスに優れ、広域の物流ネットワークの効率化が可能な立地。
施設の新設により、既存の4拠点と2拠点の一部を集約する。中継業務の効率化を図り、積載効率の改善、トラック台数の適正化、それに伴うCO2排出量の削減などの効果を見込んでいる。
また、拠点集約により、トラックの待機時間や荷物の積み降ろし時間が短縮でき、トラックドライバーや倉庫内スタッフの労働環境の改善も目指す。九州エリアにおける物流ネットワークの最適化を実現する狙い。
設備としては、1階のトラックバースを建物南北の両側に設置し、最大で117台の大型トラックが同時接車できるようにする。さらに185台の大型駐車場を設け 、幹線輸送のオペレーションを効率化する。
屋根には自家消費型太陽光発電設備を設置し、発電した電力を施設内で使用することでCO2排出量の削減と電力コストの低減を実現。CASBEE Aランク、ZEB readyの取得を目指している。
このほか災害対策として、72時間稼働できる非常用発電設備を設置し、災害時でも事業継続を可能とするBCP(事業継続計画)に対応した施設とする。
施設内に休憩スペースを設けるなど、快適性にも配慮した計画としている。
■施設概要
名称:(仮称)佐川急便九州中継センター
所在地:福岡県糟屋郡篠栗町大字和田、大字津波黒ほか
アクセス:九州自動車道「福岡IC」より約2.6km、JR篠栗線「篠栗駅」より約1.5km
敷地面積:6万6853.43m2(2万223.16坪)
延床面積:3万4270.92m2(1万366.95坪)
規模・構造:地上2階建て・S造
設計施工者:フジタ
着工:2025年11月1日
竣工:2027年5月(予定)
稼働開始:2028年6月(予定)
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