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2025年度各社入社式/人手不足へ雇用増、ヤマト416名、SGHD467名

2025年04月01日/3PL・物流企業

2024年問題から1年、輸送力不足が懸念されるなか4月1日には新物効法が施行され、物流効率化へのニーズはますます多様化・高度化している。そんななか、4月1日に各社で2025年度の入社式が開催され、それぞれの企業パーパス実現へ、新入社員を迎え新たな一歩を踏み出した。各社とも人手不足を反映し、雇用は増加傾向にあるようだ。

ヤマトホールディングス(HD)は、羽田クロノゲート(東京都大田区)で入社式を行った。

<入社式の様子>
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今年度の新入社員数はヤマト運輸が269名(大卒・大学院卒84名、短大・専門卒8名、高校卒177名)、ヤマトシステム開発が121名(大学・大学院卒99名、短大・専門卒22名)のほか、沖縄ヤマト運輸が4名(高校卒)、ヤマトオートワークスが4名(短大・専門卒3名、高校卒1名)、湖南工業が2名(短大・専門卒/高校卒各1名)、ナカノ商会が16名(大学・大学院卒13名、高校卒3名)で合計416名。2024年度の新入社員は258名だったが大幅に増加している。

入社式で長尾裕 社長は、創業時からの社訓を示し「思想を堅実に、正しい心根と考え方を持つようにしてください。人と人とのコミュニケーションの中で礼節を大事にすることを意識すれば、周りの人たちが、きっと皆さんのことを助けてくれるはず」と、新入社員への期待を語った。

SGホールディングスグループは、創業の地である京都府の国立京都国際会館で入社式を開催し、今年度の新入社員467名(大学・大学院卒209名、短大・専門・高専卒25名、高校卒等233名)を迎えた。同社の昨年度の新入社員は412名で、採用を増やしている。

<SGホールディングス 栗和田榮一 会長による祝辞>
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栗和田榮一 会長は「前例や慣習にとらわれない斬新なアイデアや、チャレンジ精神・行動力を期待している 。失敗を恐れず、新しいことに果敢に挑戦してください」と祝辞を述べた。

西濃運輸では岐阜県大垣市の本社と、全国18拠点をオンラインで繋ぐハイブリッド形式で入社式を開催した。近年、外部の会場を借りて入社式を開催していたが、「歓迎の想いを直接伝えたい」という社員の声を反映し、本社での開催となった。

<西濃運輸 社長訓示>
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新年度の採用は134名で、内訳は総合事務職(大卒)55名、営業乗務社員56名、現場荷役作業員18名、整備士2名、一般事務職3名。高橋智 社長は「新入社員の皆さんには『すべてのひとに笑顔と幸せを届ける』というパーパスを、常に心に留めて業務に励んでいただくことを期待している」と訓示を述べた。西濃運輸の昨年度の新入社員は120名だった。

三井倉庫グループでは、東京都港区のMSCセンタービルで入社式を開催。68名の新入社員が入社した。

<三井倉庫グループ 古賀CEO>
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入社式では古賀博文CEOが「私たちのパーパス、存在価値『社会を止めない。進化をつなぐ。』の実現のため、ありたい未来像に向かって何ができるかを考え、顧客の唯一無二のパートナーとして将来に向けて行動していかなくてはならない。物流の持つ新たな価値を提供することで、より良い社会や人々の幸せを実現していくため、少しでもいいから先に、そして常に上を目指すことが、私たちの誇りと責任だ」と激励した。

同社グループは2025年5月に、東京地区3か所に分散しているグループ各社の本社機能を、MSH日本橋箱崎ビルへ集約することを発表している。これにより事業会社間のコミュニケーションを活性化し、グループ総合力を「結集」する。「人材」をグループの価値創造の源泉とし「横断的に社員同士の交流を図り、『One三井倉庫』の実現を推進したい」との考えを示した。

三菱倉庫には新入社員42名が入社。入社式では斉藤秀親 社長が、創業以来138年掲げてきた「いつもを支える。いつかに挑む」というパーパスについて説明。「新入職員の皆さんには、たくさんのことに挑戦し、たくさん失敗し、たくさん学んでほしい」とエールを送った。

<三菱倉庫 斉藤社長>
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近鉄エクスプレスは、51名の新入社員を迎えた。新入社員に向け、鳥居伸年 社長は「実体験を積むこと、直接的なコミュニケーションを大切にすること、志を具現するために能動的に行動すること、社会人としての基礎力を身につけること」の4つのアドバイスを贈った。

鴻池運輸は、大阪本社で入社式を開催。今年度総合職採用者47名が出席した。

<鴻池運輸 入社式>
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式典では鴻池忠彦 会長兼社長が「当社の目的は事業を通じ、従業員とその家族の幸せを追求すること。 KONOIKEグループには『幸せの果実』が多く実る『鴻池の幸せの木』 がある 。安全の土壌が無いところに『幸せの果実』は決して実ることは 無い 。安全の重要性をしっかり認識し、業務に取り組んでほしい」と訓示を述べた。

鈴与は4月1日、日本平ホテル(静岡県静岡市)で入社式を開催。2025年度の新入社員数は33名(G職(旧総合職)31名、A職(旧一般職)2名となった。

<鈴与 入社式の様子>
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式典は厳かな雰囲気のなか行われ、新たな一歩を踏み出す新入社員が社会人としての決意を新たにする節目の場となった。

<懇親会の様子>
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式典後の懇親会は一転してカジュアルでリラックスした雰囲気に。新入社員全員に、鈴与グループが運営支援するJリーグのクラブチーム「清水エスパルス」とコラボした「鈴与オリジナルベースボールシャツ」がプレゼントされ、経営層と新入社員で着用し、懇親を深めた。

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