日産自動車は7月30日、グローバルな生産拠点の見直しの一環で、メキシコのシバック工場(クエルナバカ)の車両生産をアグアスカリエンテス工場に統合すると発表した。
2025年度中にシバック工場の車両生産をアグアスカリエンテス工場に移管し、シバック工場の操業を終了する。移管後、現在シバック工場で生産しているモデルと将来の生産が予定されているモデルは、アグアスカリエンテス工場で生産する。アグアスカリエンテス工場では最先端の設備を活用して生産と物流を効率化し、持続可能な成長につなげていくとしている。
イヴァン エスピノーサCEOは「60年以上にわたり、メキシコ日産はグローバルな日産の主要拠点のひとつとして、メキシコのステークホルダーと強固な信頼関係を築いてきた。発表した大きな決断は、決して簡単なものではなかったが、効率を向上し、競争力を強化して、持続可能性をさらに追求していくために必要なもの」と述べている。
なお、「Re:Nissan」で日産は、中国を除くグローバルの生産能力を350万台から250万台に削減し、工場稼働率を100%に維持することを目指しており、グローバルに生産拠点を17から 10へ統合する検討を進めている。