EC物流代行サービス「ウルロジ」などを展開しているディーエムソリューションズは9月17日、全国の20~70代の男女で日常的にECを利用している1000人を対象に実施した「EC・通販の発送に関する消費者意識調査」の結果を発表。「翌日配送に対応していない場合、購買意欲がどの程度下がるか」の質問に対し、75.6%が「購買意欲は下がらない」と回答していることが分かった。
「ECサイトで商品を注文する際、翌日配送に対応していないと購買意欲がどの程度下がるか」という質問では、「あまり下がらない」(51.2%)が最も多く、次いで「全く下がらない」(24.4%)、以下「少し下がる」(20.9%)、「とても下がる」(3.5%)の順となっており、配送スピードに関して消費者が寛容である可能性が高いとの結果が出た。
<設問「翌日配送に対応していない場合、購買意欲がどの程度下がるか」での回答割合>
土日・祝日も発送していること(365日発送)の重要度については、「あまり重要ではない」(39.6%)、「全く重要ではない」(16.9%)を合わせると、約6割のユーザーが「重要ではない」と考えている。
<設問「土日・祝日も発送していること(365日発送)の重要度」での回答割合>
「送料を払って商品を購入することへの違和感」を尋ねたところ、「とても感じる」(25.2%)、「少し感じる」(47.3%)を合わせ、72.5%の消費者が送料の有料化にネガティブな印象を持っていることが判明した。
<設問「送料を払って商品を購入することへの違和感」での回答割合>
これについては、「EC市場の黎明期から続く『送料無料』の文化が消費者の心理に深く根付いていることを示す結果で、物流コストが高騰する中、多くの事業者が送料の有料化や値上げを検討しているが、それが消費者の強い抵抗感につながるリスクを十分に認識する必要がある」と分析している。
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