商船三井は10月1日、入社式を開き38人の新入社員(海上新卒採用17人、陸上キャリア採用21人)を迎え入れた。
入社式であいさつした橋本剛社長は、グローバルエコノミーの急速な進展により、従来の手法だけでは競争に勝つことが難しくなっており、企業風土を少しずつ変革する必要があるとの考えを強調。
一方で、「お互いを尊重し、派閥を作らず建設的な議論を重ねる」というグループの良き伝統は今後も大切にし、変革と伝統の両立を図りながら、持続的な成長と企業価値の向上を目指したいと述べた。
また、商船三井グループが運航する船舶は900隻を超えており、船員の大多数を外国人船員が占める中、日本人船員は全体の1割にも満たない貴重な存在だが、海上での豊富な経験と高い海技力を備え、将来的に経営幹部として活躍することを期待していると新入社員を鼓舞した。
さらに、商船三井グループはグローバルな社会インフラ企業を目指しており、事業領域の拡大に伴って社内外で非日本語話者と接する機会が増えていることから、英語をはじめとする語学力向上など自己研鑽に励んでほしいとした。