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ヤマト運輸/福島県郡山市に、東北最大の物流拠点となる1棟目を竣工

2025年10月20日/物流施設

ヤマト運輸は10月20日、ヤマトグループの高付加価値機能を集結させた統合型ビジネスソリューション拠点として、福島県郡山市の物流施設集積パーク「福島郡山LLタウン」に、延床面積8619.72m2の「郡山ロジセンター」を開設した。

「福島郡山LLタウン」は、プロロジスとフクダ・アンド・パートナーズが共同で開発を進めてきたもので、災害時には避難場所としても活用される。ヤマト運輸は、2026年10月には、全国のヤマトグループの物流拠点への仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能が一体となった施設(延床面積4万1210.92m2)も竣工する予定で、グループで東北最大の物流拠点となる。

<郡山ロジセンター>
20251020yamato - ヤマト運輸/福島県郡山市に、東北最大の物流拠点となる1棟目を竣工

ヤマト運輸によると、郡山の拠点は、全国仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能の一体型施設になる。

拠点内で修理作業などの流通加工をスピーディーにでき、配達までのリードタイムが短縮できる。在庫保管倉庫から輸配送拠点までの輸送や荷物の積み替え作業がなくなるため、輸送品質の向上、温室効果ガス排出量削減にもつながる。

宅急便ネットワーク上に在庫拠点があることで、拠点間で需要に応じた在庫の補充・移動をスピーディーに行え、在庫を最適化していく。

立地としても、郡山市は東北自動車道と磐越自動車道が交差しており、首都圏に好アクセスという利点がある。関東と東北の主要都市が片道距離300㎞圏内に位置しているため、広域物流・長距離輸送の中継拠点として活用できる。

西日本に主要拠点を持つ顧客が郡山に在庫を分散させれば、最大消費地である首都圏への翌日配送が可能になり、サプライチェーン全体の最適化と商圏拡大にもつながるという。

太陽光発電設備や蓄電池を使用し、施設の消費電力を再生可能エネルギー由来電力でまかなうなど、災害に強く環境にも配慮したサステナブルな拠点とする計画だ。

■拠点概要
所在地:福島県郡山市大槻町中ノ平地内
主要設備:常温・冷蔵・冷凍の3温度帯対応、太陽光発電設備、蓄電池、非常用発電設備、災害時の食料備蓄品保管、食堂など

<郡山ロジセンター(福島郡山LLタウン棟)>
敷地面積:2万1015.47m2
延床面積:8619.72m2
バース:28台

<全国仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能一体型施設(プロロジスパーク郡山1)>
敷地面積:4万7206.04m2(予定)
延床面積:4万1210.92m2(予定)
バース:85台(予定)

フクダ・アンド・パートナーズ/郡⼭中央SIC⾄近に広域物流・広域防災拠点竣工

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