日本郵船は10月26日から11月1日にかけて、フィリピンでTransnational Diversified Group(TDG)と共同運営する商船大学NYK-TDG Maritime Academy(「NTMA)の学生と、日本で海事産業について学ぶ学生との国際海事交流プログラムを開催した。
今回は8月に実施した日本の海事学生がフィリピンを訪れた交流プログラムに続く第2弾となり、NTMAの学生8名が日本を訪問。学生は東京海洋大学と弓削商船高等専門学校で、乗船実習やスポーツ交流会などを行い、日本の海事学生との交流を深めたほか、日本郵船本店で陸上勤務中のフィリピン人船員との座談会も行った。
さらに、新来島豊橋造船 (愛知県豊橋市)、日本無線 辰巳事業所(東京都江東区)、日本郵船氷川丸(神奈川県横浜市)、同社グループの日本油化工業(神奈川県横浜市)やMTI(東京都千代田区)の見学を行い、日本の海事産業や文化に触れる機会となった。
プログラムは、日本とフィリピンで船員を目指す学生が、互いの国に約1週間滞在し、座学や実技研修、観光を通じて言葉や文化などの違いを体験して国際感覚を養い、国籍を超えたネットワークを構築することを目的とする。
参加したNTMAの学生からは「日本の海事産業だけでなく、文化や価値観についても多くのことを学ぶことができた」、「同じ海事学生との交流は心温まる」といった感想が、日本の学生からは、「同じ海事学生であるNTMA の学生との交流で今後の学校生活へのモチベーションを向上させることができた」、「彼らの積極性に刺激を受けた」などのコメントが寄せられた。
日本郵船は今後も、国内外の教育・研究機関と協力し、海運業界の未来を担う若者の育成を支援するとしている。
日本郵船/フィリピンの商船大学と日本の大学・高専の学生交流プログラム実施


