日本郵船は8月17~31日、フィリピンのマニラ近郊でTransnational Diversified Group(TDG)と共同運営する商船大学NYK-TDG Maritime Academy(NTMA)の学生と、日本で海事産業について学ぶ学生との国際海事交流プログラムを実施した。
日本から神戸大学、東京海洋大学、長崎大学、富山高等専門学校、広島商船高等専門学校、弓削商船高等専門学校、大島商船高等専門学校の学生29人がNTMAを訪問し、同世代の学生と交流した。
プログラムは日本とフィリピンで船員を目指す学生が、互いの国に約1週間滞在し、座学や実技研修、観光を通じて言葉や文化などの違いを体験することで国際感覚を養うとともに、国籍を超えたネットワークを構築することを目的に実施されており、今回で7回目。
日本沿岸の海図を使用して位置を測定する演習や、NTMAの設備を使用した溶接の実習、PC上でポンプなどを操作し機器を起動する機関シミュレーター実習などを行った。
参加した日本人学生からは「フィリピンの学生は積極的に発言し、先生や友達に対しても明るくリアクションしており、授業全体に前向きな雰囲気が生まれていた。この経験を通して、自分から発言する姿勢を大事にしていきたい」「1週間ともに過ごしたフィリピンの友人と一緒に船の上で仕事することを想像すると、外航船の航海士を目指す気持ちがますます大きくなった」など、交流の成果をあげる声が多く寄せられた。
NTMAの学生からは「彼らの文化や伝統をより深く理解し、新たな友人をつくることができた」「新たな学びを得ることができ、世界の見方を大きく変える経験になった」などの感想が聞かれた。