Mujinは12月2日、シリーズDラウンドでNTTグループとカタール投資庁を共同リード投資家として、三菱HCキャピタルリアルティ、Salesforce Venturesから第三者割当増資による総額209億円の調達を実施したと発表した。
また複数の銀行や金融系事業会社各社から総額155億円のデット調達を実施し、シリーズDラウンドのファーストクローズでの資金調達総額は364億円となった。
同社は「MujinOS」総合型オートメーションプラットフォーム「MujinOS」を開発し、独自のフィジカルAIとデジタルツイン技術により、世界の製造・物流現場の自動化DXを推進している。
<「MujinOS」イメージ>
今回の資金調達により、MujinOSを長期的な成長戦略の中核に据え、ラインアップを拡充し、市場規模拡大を図る。
またMujinOSによる工場・物流全体のデジタルツイン化を加速し、自動化需要が旺盛な欧米を中止に、さらなるグローバル展開を図る。
さらに、次世代のロボットプラットフォームをつくるため世界中からワールドクラスのエンジニアの人材採用にもつなげたい考えだ。
また同日、NTT、NTTドコモビジネスとMujinは資本業務提携を発表。製造・物流領域での工程自動化やIoT化、フィジカルAI化に向けた取り組みを加速させるとともに、NTTの先端技術とMujinのロボット制御技術の掛け合わせ、新たな価値創出を目指す方針を明らかにした。
<協業イメージ>
具体的には、NTTグループとMujin双方のアセットを活用した新たなロボット自動化ソリューションと製造・物流業務向けDXソリューションを開発、提供するとともに、共同でコンサルティングや支援サービスを行う。
Mujinの滝野一征 共同創業者は、「この調達資本をもとに14年培ってきた世界最高峰の産業オートメーション技術をプロダクト化し、パートナー戦略も併せて加速度的に世界展開することで、世界中の労働力不足に起因する社会問題を解決していく」とコメント。
またNTTの島田明 社長CEOは、「Mujinとともに、当社のIOWNや計算基盤などのアセットとしたAI・ロボットの高度化を進め、人手不足の解消や生産性向上など社会課題解決に資する新たな価値創出に取り組んでいきたい」としている。
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