日通総合研究所は2月4日、昨年12月に行った企業物流短期動向調査結果を発表し、国内向け出荷量の2011年1~3月見通しでは、全業種で「荷動き指数」が悪化し、マイナス8と15ポイントの低下を見込んでいるとした。
今回の調査は2010年10~12月の実績と2011年1~3月の見通しを12月時点で調査し、1,081事業所(回答率43.2%)から回答を得た。
運賃・料金の動向では、2010年10~12月実績(見込み)は、倉庫保管料を除いてゼロ水準±2の範囲内に納まり、概ね現状維持の傾向が強い。
2011年1~3月見通しについては、一般トラックと倉庫保管料ではマイナス3と運賃・料金はやや低下方向に動くが、その他の機関では「動向指数」が引き続きゼロ水準±2の範囲内にとどまり、
運賃・料金水準の大幅な変動はないという。
物流コスト割合の動向では、2010年10~12月実績(見込み)は、全15業種中11業種がプラス、4業種がマイナスで、業種全体では+4と、前期(2010年7~9月)実績からは強含み横ばいで推移した。
2011年1~3月見通しでは、一部の業種を除いて下降し、業種全体ではマイナス1まで低下するため、物流コスト割合は概ね現状レベルで推移するとみている。
国内向け出荷量は、2010年10~12月実績(見込み)では増勢にブレーキがかかり、2011年1~3月見通しでは、「荷動き指数」がマイナス8と5期ぶりに水面下に落ち込む見込みであり、荷動きには足踏みがみられる。
2011年1~3月見通しの輸出入貨物量は、外貿コンテナ・国際航空の輸出・輸入とも前期(2010年10~12月)実績(見込み)より低下するが、外貿コンテナの輸入はプラスにとどまるが、外貿コンテナの輸出および国際航空の輸出・輸入は「荷動き指数」がマイナスに落ち込み、荷動きの減退が見込まれるという。