国土交通省は7月19日、国際海事機関(IMO)第62回海洋環境保護委員会(MEPC62)が、7月15日に、日本が主導的な立場で作成した国際海運におけるCO2排出規制を世界で初めて導入するための海洋汚染防止条約(MARPOL条約)の一部改正案の審議が行い、改正案が採択されたと発表した。
国際海運は、京都議定書の適用除外とされており、これまで温暖化対策が取られてこなかった分野だったが、今回の改正により、世界で初めて国際的な対策が行われることとなった。
今回導入される規制により、何らの対策も講じない場合に比べ、2030年には約20%、2050年には約35%のCO2排出量削減が期待される。
また、船舶からのCO2排出規制導入により、我が国海事産業が得意とする省エネ技術力を発揮できる環境が世界的に整うことになり、我が国海事産業の国際競争力確保にとっても大きな効果が見込まれる、としている。
鈴与/CO2 排出量シミュレーションシステムWebサイトで公開