双日と日立造船は2月16日、中国黒龍江省の克山国有農場で、北大荒馬鈴薯集団と共同により、馬鈴薯でんぷん残渣(搾り粕)を原料としたバイオエタノール製造実証事業を開始したと発表した。
事業では、産業技術総合研究所が保有する馬鈴薯澱粉残渣の糖化・発酵技術と、日立造船の総合プラントエンジニアリング能力と膜分離によるエタノール化無水技術を活用して燃料用エタノールを生産。
双日総合研究所に蓄積されたバイオマスに関する総合的な知識も活用して実証事業を推進する。
実証期間は2014年3月までを予定しており、実証実験プラントで燃料用エタノールと発酵残渣飼料(DDG)を製造し、事業化に向けた採算性を検証する。
生産された燃料用エタノールはガソリンと混合されてE10(ガソリンにエタノールを10%添加したバイオエタノールガソリン)として自動車用燃料となる。