住友商事は5月30日、千葉県柏市に建設していた「SOSiLA柏」の竣工式を行った。
「SOSiLA柏」は既にロジスティードの入居が決まっており、6月1日から5年間の賃貸契約を結んでいる。竣工式当日は住友商事、ロジスティードをはじめ、関係者が揃い、神事の後、テープカット、館内見学を行った。
竣工式であいさつに立った住友商事の村田大明 執行役員建設不動産本部長は「当社の物流施設は、4本目の事業の柱として注力しているもので、現在までに17棟、計画中を含めると27棟まで拡大している。SOSiLAブランドはご承知のとおり、社会とのつながり(=Sociability)・環境への配慮や持続的成長(=Sustainability)・人と労働環境への配慮(=Individuality)の3つのテーマを基に、新たな物流施設の在り方(=Logistic Aspect)を目指す事業コンセプトを表現した造語。そして、この場所は、以前日立造船の工場だった場所で、建設地の歴史を継承する意味で、クレーンのフックをモニュメントとして残している。今後も当社は一丸となって努力することで、テナントの期待に応えていきたい」と竣工の喜びをコメントした。
ロジスティードの西川和宏 常務執行役員東日本統括本部長東日本統括本部東日本営業本部長は「千葉県柏地域は物流にとってとても大切な場所で物流の聖地とも呼ばれている。すでに当社でも何か所かこの地に展開しているが、顧客の要望は強く、改めてこの地域の物件を探していたところ、住友商事が柏市の日立造船工場跡の土地を押さえたということで光明が見え、興味を持ち、早速5年間の契約となった。工事にあたっては、空調設備や重量設備面で急なお願いをしたが、すぐに快諾してくれた。これで、多様化する顧客の物流サービスに高品質で応えることができると思っている」と入居にあたっての感想を述べた。
「SOSiLA柏」は国道16号に面し、常磐道との結節点である柏ICへは車で僅か1分。IC至近・16号沿いの首都圏エリアの物流最適地に開発。延床面積は8.1万m2、4階建てのRC-S造(1-3階:柱RC造/梁S造、4階:S造)の構造となっている。
交通面では、つくばエクスプレスの柏の葉キャンパス駅、柏たなか駅から車で6~7分で、バス停も1㎞圏内にあり、雇用獲得には有利。さらに、アメニティ部分も充実し、ラウンジには緑の装飾が施され、憩いの場所を提供している。
■概要
名称:SOSiLA柏
住所:千葉県柏市新十余二12番6ほか
用途地域:工業専用地域
敷地面積:3万5361m2
延床面積:8万1690m2
構造:RC-S造(1-3階:柱RC造/梁S造、4階:S造)
4階建(1、2、3階バース)マルチタイプ
前面道路:国道16号
最寄IC:柏IC(距離:0.8km/車約1分)
仕様:床荷重1.5t、天井高5.5m
駐車場台数:235台(普通車)
バース台数:122台(10t車)
大型待機場:6台(10t車)
垂直搬送機:4基 荷物用EV2基(いずれも3、4階実装)
住友商事/NEXT Logistics Japanに出資、2024年問題への貢献