東京流通センター(TRC)は3月3日、現在開発中の物流ビル新B棟(仮称)で内覧会を開催し、その一部を公開した。
公開したのは新B棟のBE2-4区画内で、既に内装を施しており一足先に引渡状態が確認できる。また、新B棟の特徴の一つの歩廊も内覧が可能で、物流施設としては画期的な歩車分離構造を確認できる。
新B棟は東京都大田区平和島に位置し、首都高1号線と湾岸線、環状7号線に近接し、都内を中心とした首都圏広域への配送に優れる他、羽田空港や大井ふ頭にも近いため全国配送や国際物流にも優れた立地にある。
都内湾岸部では屈指の大型マルチテナント型物流施設で、大型車が各階フロアへ自走乗り入れ可能で、1区画160坪から1フロア最大6720坪までの利用が可能となっている。さらに、事務所・ラボ・冷蔵庫などさまざまなテナントニーズに応えられる施設となっている。
また、歩車分離構造の採用により、日々通勤・来訪する人々へ安全・安心を提供するとともに、免震 構造により地震の際の従業員・商品の安全性向上を追求している。
東京流通センターの関口史彦常務取締役は「2月末日までに工事は89%の進捗状況。2月からモデルルームを作って週2日間の内覧会を行なっているが、これまでに40社100人が訪れている。すでに入居が決まった企業もあり、実際にスケールを持ってレイアウトのイメージをしている。先進的物流施設としての機能はもちろん、休憩室やレストランなどのアメニティ施設の充実、そして抜群の立地の良さで、順調にリーシングは推移し、予想を超える動きとなっている」と話す。
引き合いの多い業種は食品関係だという。大田市場が近いことが影響しているという。そのほか、レンタル関係、楽器、映像関係、機械器具、通販関係、メディカル関係など多彩。
電源も単相三線100V電源:約28KVA、三相三線200V電源:約63KVAとロボット化、IoT化にも対応する余裕の電気容量。別途増設も可能だ。
アメニティ施設の核となる休憩室は北側と南側に設置するが、北側は大地をイメージした木目調の落ち着いた雰囲気、南側は空をコンセプトにした明るい雰囲気を醸し出す予定だ。レストランは基本は従業員専用だが、近隣の住民も利用できる。エントランスは一般のオフィスをイメージしてデザインしている。
現場内覧会は今後、3月17日、3月21日に各2回ずつ開催する予定だが、これ以外の日でも、火曜日、金曜日の15時から17時には随時現場内覧会を実施している。
■概要
所在地:東京都大田区平和島6-1-1
竣工:2017年6月末
構造:SRC-S造 免震構造(ランプウェイ含む)
階数:6階建
延床面積:約5万1800坪
賃貸面積:約3万9500坪
賃貸借区画:約430坪~フロア最大約6720坪
柱スパン:10m×11m(バース部分10m×13m)
床荷重:1.5t/m2
プラットフォーム:高床式
車両:各階大型車対応ダブルランプウェイ式
東京流通センター/ビルEVにプロジェクションメディア追加導入