山九が10月31日に発表した2020年3月期第2四半期決算によると、売上高2848億6500万円(前年同期比0.4%減)、営業利益191億8900万円(2.2%減)、経常利益192億1100万円(2.0%減)、親会社に帰属する当期利益127億2900万円(4.0%減)となった。
物流事業の売上高は1437億3400万円(1.0%増)、営業利益は54億6300万円(17.3%増)となった。
港湾事業では、輸出梱包作業や主要船社の特に中国航路のコンテナ取扱量が減少となったが、港頭倉庫での保管・荷役作業等は増加となった。
国際物流事業では、前期大型プロジェクト輸送案件および中国での国際貨物の取り扱い重量等が減少となった。
3PL事業では、中国での自動車部品や消費財物流の減少はあるものの、国内での化成品輸送や関東を中心とした消費財輸送の増加に加え、取り組みを継続している輸配送単価の改善がシナジー効果となり、増収増益となった。
構内作業では台風の影響による原料荷役・輸送作業の減少等はあったものの、インフラ関連資機材の構内生産量増加に加え、作業単価の改善も進み、物流事業全体で増収増益となった。
なお、売上高に占める物流事業の占める割合は44.8%となった。
通期は、売上高5689億円(0.6%減)、営業利益367億円(6.5%減)、経常利益367億円(6.3%減)、親会社に帰属する当期利益241億円(12.3%減)を見込んでいる。