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近鉄エクスプレス/07年4-12月期、航空貨物が海上輸送へシフト

2008年02月12日/決算

近鉄エクスプレスの平成20年3月期第3四半期の業績は、売上高は213,206百万円(前年同期比0.9%増)となり、営業利益は9,760百万円(12.7%増)、経常利益は10,447百万円(16.0%増)となった。
航空貨物取扱い量は、日本発で10月以降、前年同期の物量を上回り徐々に底打ち感が見られ始めたが、前期から継続している海上輸送への変更の動きの影響を受け、品目、顧客、仕向地ごとに差異はあるものの全体として減少した。
これにより、航空輸出貨物重量は1.6%減、輸入貨物件数は8.3%減となり、海上貨物輸送は、輸出容積で9.8%増、輸入件数では5.2%増となり順調に推移した。
日本では、航空輸出貨物が、北米向け緊急自動車部品や欧州向け薄型テレビ部材の一部で活発な荷動きが見られまたが、取扱い重量は0.3%減。航空輸入貨物は、パソコンや通信機器関連品等の取扱いの減少により、件数は5.3%減。
一方、海上輸出貨物では設備・機械輸送や自動車関連品、化学品の取扱いを中心に堅調に推移し、輸出容積で5.7%増。海上輸入貨物は、自動車関連品やアパレル関連品、建築資材などの取扱いが増加し、件数で8.0%増。この結果、国内関係会社を含めた日本の営業収入は94,410百万円となり0.6%減。
米国発の航空輸出貨物は、前期活発であった液晶関連品の荷動きの減少などにより、取扱い重量は前年同期比4.7%減。航空輸入貨物も、前期旺盛であった日本発薄型テレビの部材や自動車関連品が減少し、取扱い件数で6.0%減。海上貨物は、輸出容積で1.7%増、輸入件数で0.7%減で、米州全体の営業収入は29,423百万円となり4.7%減。
欧州・アフリカの航空輸出貨物は、既存顧客の生産拠点の転出・撤退などに加え、市場における熾烈な価格競争の影響を受け、取扱い重量は前年同期比5.9%減た。輸入貨物は、全体的にエレクトロニクス関連品の荷動きに減速が見られ、取扱い件数は前年同期比8.8%減。海上貨物も、輸出容積で12.7%減、輸入件数で2.3%減。しかしながら円安の影響もあり、欧州・アフリカ全体の営業収入は18,934百万円となり3.8%増。
東アジア・オセアニアの航空輸出貨物は、デジタル家電関連品やノート・パソコンの取扱い増加により、重量で5.4%増。輸入貨物は、海上輸送への切替えや競争激化による取扱いの減少もあり、取扱い件数は11.4%減。海上貨物は、輸出容積で14.9%増、輸入件数で5.8%増となり順調に推移した。この結果、東アジア・オセアニア全体の営業収入は58,114百万円となり前年同期比5.7%増。
東南アジア・中近東の航空輸出貨物は、既存顧客の荷動きの減速や海上輸送への切替えなどにより、輸出の取扱い重量は14.0%減、輸入の取扱い件数は7.9%減。海上貨物輸送は、輸出物量容積ベースで14.0%増、輸入件数で5.1%増となり順調に推移した。この結果、東南アジア・中近東全体の営業収入は18,301百万円、前年同期比2.9%減。
今後の見通しについては、航空貨物輸送に海上輸送やロジスティクスを統合したワンストップ・サービスの販売を拡大するとともに、原価圧縮などコスト削減に努め、現時点における平成20年3月期の業績予想は営業収入290,000百万円(0.0%増)、営業利益は14,300百万円(15.0%増)、経常利益は14,900百万円(12.0%増)を見込んでいる。

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