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東洋埠頭/倉庫貨物や国際物流業務の増加で売上高は15.5%増

2008年08月01日/決算

東洋埠頭が7月31日に発表した2009年3月期第1四半期決算によると、一般倉庫貨物の取り扱いや国際物流業務が増加したことで売上高は86億7500万円(前年同期比3.9%増)、経常利益は3億9600万円(15.5%増)と増加したものの、特別損失の発生で当期利益は2億円(1.5%減)と減少した。

部門別の概況では、主力の埠頭部門で経岸貨物量は128万トンと低下。商品別の動向では、雑穀が川崎、志布志両地区で取扱いが増加したが、鹿島地区では減少。取扱量は97万トンとこちらも是年同期を下回った。石炭類は、川崎の火力発電所用で取扱いが減少した影響で19万トンと、やはり前年同期より取扱いが減少した。一方、シリカサンドは増加したが、ソーダ灰、鉄スクラップなどの取扱い11万トンに減少した。これらの要因で、売上高は11億4100万円(7.3%減)となった。

倉庫部門の入出庫数量は、92万トンと前年同期より向上。平均保管残高も26万トンと前年同期実績を上回り、金額ベースでは361億円となった。商品別の動向では、一般貨物の紙・パルプや化学工業品などで取扱いが増加。反面、米・麦、豆類、金属製品が減少した。輸入青果物はバナナやキーウィフルーツが増加し、パイナップルや野菜などは減少した模様。冷蔵倉庫貨物の取扱いは、全体的に前年同期を上回り、3万5000トンと伸長した。また売上高は57億2700万円(4.1%増)を記録した。

国際物流業務や自動車運送業務などのその他の事業では、国際物流業務で関連会社の東洋トランスが展開するロシア向けの業務が売上をけん引し、売上高は18億700万円(12.2%増)となり、最も高水準の伸び率を記録した。

通期の見通しでは、5月13日に公表した予測値を下方修正。売上高330億円に変更はないが、営業利益10億円、経常利益950億円、当期利益3億6000万円と手堅く見積もっている。

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