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伏木海陸運送/ロシア向け好調で増収増益

2008年08月20日/決算

伏木海陸運送の2008年6月期決算は、売上高118億1400万円(前年同期比1.3%増)、営業利益10億5100万円(20.6%増)、経常利益8億300万円(前期は4200万円の赤字)、当期利益3億2800万円(前期4億3500万円の赤字)と、利益率が大きく改善した。

改善の主な要因は 港湾貨物の取扱いが2期連続で好調に推移したこと。中でも国際海上コンテナ貨物、ロシア向け自動車輸出の取扱量が好調で、貨物数量は907万6000トン(3.9%増)となった。利益面では営業外費用の減少、港運貨物の取扱い増が好影響をもたらした。

事業別の概況では、港運部門の売上高が70億6800万円(2.6%増)、取扱数量が502万8000トン(8.9%増)と。いずれも前期実績を上回った。主な輸移入貨物は木材チップ、石炭、コンテナ貨物、鋼材など。輸移出貨物は、韓国、中国などアジア諸国向け、ロシア向けコンテナ貨物・自動車などで大きな荷動きが見られた。通運部門の売上高は、6億4200万円(0.1%増)と横ばいで推移。中越地震で関東方面への貨物コンテナの取扱いが一時期減少した影響で、取扱数量は13万トン(7.8%減)と減少。倉庫部門は、売上高3億1700万円(6.8%減)と紙製品の取扱いが減少した影響でこちらも振るわなかった。取扱数量は、オイルコークス、ダストなど65万4000トン(3.9%増)。
 
貨物自動車部門は20億3500万円(2.3%減)。主力荷主の設備故障が災いし、原材料の輸送が減少。取扱数量は326万3000トン(2.5%減)。ローリ輸送部門は、売上高7億9800万円(2.9%増)と小幅ながら増収を確保。全部門中、最も好調だったのは不動産部門で、テナント誘致営業が結実し、売上高2500万円(31.6%増)の増収と最大の伸び率を記録した。その他事業部門も客船のチャータークルーズ誘致が寄与し、売上高9億2600万円(2.4%増)となった。
 
通期の業績見通しは、原油、原材料の高騰傾向が続くほか、顧客の大手製紙工場が9月末で閉鎖されること、ロシアの輸出関税率上昇に伴うロシア材の入荷減少が予想されることなどから悪化を予想。通期売上高は110億円、営業利益は6億3000万円、経常利益は6億円当期利益は2億4000万円をそれぞれ見込んでいる。

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