菱食が10月31日に発表した2008年12月期第3四半期決算によると、売上高は1兆263億2800万円(前年同期比・増減なし)、営業利益は17億1000万円(226.7%増)、経常利益は22億7800万円(98.0%増)、当期利益は2000万円(前回は1億4400万円の損失)と増益となった。
売上高では、リョーショクリカーでの取引先の見直しや中国冷凍餃子問題の影響などがあったものの、新規事業が寄与し、前年並みで推移した。
利益面では、不採算取引の見直しや食品の価格改定に伴って取り引きの正常化が進み、売上総利益が大幅な改善となったほか、販管費が九九プラスの店舗を対象とした新規事業のチルド事業に伴う物流センターの新設によるコスト増の影響などで増加した。
当期利益では、前年同期に特別利益として計上した固定資産売却益や当期に特別損失として計上した時間外賃金など遡及精算額の影響などがあったが、前年同期と比べ1億6400万円増加の2000万円となった。
なお、通期の見通しは、売上高は1兆4280億円、営業利益は78億7000万円、経常利益は85億7000万円、当期利益は40億円となる見通し。