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ダイフク/営業損失21億円

2010年02月15日/決算

ダイフクが2月12日に発表した2010年3月期第3四半期決算によると、売上高は1061億8500万円(前年同期比42.2%減)、営業損失21億1700万円(前期は122億8000万円の営業利益)、経常損失23億6900万円(118億3100万円の経常利益)、当期損失10億4800万円(63億400万円の当期利益)となった。

第3四半期は食品関連業界、医薬品業界、医薬卸など流通業向けの大型案件は堅調に推移したが、製造業の設備投資の減少と受注競争の激化が業績に影響した。

利益面では全社的な経費削減のほか、プロジェクト管理の徹底、国内生産拠点を滋賀事業所に集約しての工場間負荷の調整などを行ったが、売上と受注の減少による工場操業度の低下、受注競争の激化による採算悪化に加え、電子機器事業で営業損失を計上したため、利益面では損失計上となった。

各事業中、主力の物流システム事業では一般製造業や流通業向けの保管・搬送・仕分け・ピッキングシステム事業で、食品、医薬卸など流通業界向けの大型案件が堅調だった。しかし受注競争が激化し、中小型案件は需要の回復が見られていない。

一方、農業関係、太陽電池やリチウム電池関係では案件が多かったほか、中国の市場開拓に注力し、食品・医薬業界向けの受注が好調で計画を上回って進捗した。米子会社のウェブ社が手がけている空港手荷物搬送事業は、手荷物検査ラインへの投資計画は活発だが、大型案件の受注が来期にずれ、通期で影響を受ける見通し。

自動車生産ラインの搬送システム事業などは、市況は回復しつつあるものの、積極的な設備投資を行う水準にはなく、受注に影響した。

この中で中国での液晶パネル工場の建設計画に関連し受注を獲得。売上面では、IT、食品、医薬卸など流通業界を中心に大型案件はほぼ計画通りに推移した。サービス事業も9月の大型連休工事の寄与により堅調に推移した。

自動車生産ラインの搬送システム事業などは、新設案件の受注が2008年後半から急減したことが売上減少につながり、自動車生産ライン向けはサービス事業の柱の5月、8月の連休を利用した改造工事も減少した。

これらの結果、物流システム事業の受注高は746億9100万円(56.3%減)、売上高は944億7100万円(44.1%減)、営業利益は27億7700万円(83.9%減)となった。

通期は売上高1570億円(35.2%減)、営業損失5億円、経常損失10億円、当期利益3億円を見込む。

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