佐川引越センターは1月28日、自社研修センター「CS創造研修センター」を新設した。
研修センター設立は、顧客に最高のサービスを提供するために、引越し作業の技術の習得からマナーなどを徹底的に底上げすることを目標としている。
<通常の家屋の入り口幅80センチを想定して冷蔵庫搬入>
研修は基本的に2泊3日を予定。家具設置、テレビ設置、狭路作業、洗濯機取付作業、吊り作業などを実際の機器と部屋をセンター内に用意して研修する。
特に、最近のテレビ周りは接続するだけでも、機種によりさまざまなタイプがあり、さらに3D対応や、DVD・ブルーレイレコーダー接続、ケーブルテレビ、衛星放送、無線LAN接続など、あらゆる要素が含まれている。「単に接続するだけでなく、楽しめることまで提供したい」としており、特別に1.5日の研修期間設けている。さらに、家電製品アドバイザー資格の取得も全社的に進めていくとしている。
<複雑になってきたテレビを含むAV機器の接続>
また、洗濯機周りも蛇口の種類がさまざまで、洗濯機につなげない蛇口もあるため、即座に対応できる知識と準備を研修で身につける。
<水道の蛇口に洗濯機本体のホースを取り付け>
最近多くなったのが、組立家具。各社から新製品を集め、「傷を付けずに美しく」を基本に組み立て方まで研修する。
<組立式の高級家具が最近多くなったという>
なお、研修センターの教育で最も力を入れているのは、実際に作業する従業員同士の意思疎通。段取りや呼吸が合わないと、大事故になる可能性もあるため、徹底的に指導する、という。
今後、研修終了者の中からリーダー育成を進め、各地で研修を展開していく予定だ。今のところ、各支店(14拠点)の支店長、課長クラスを対象に50名のリーダー育成を予定している。
<大西雅春社長>
同社の大西社長は「顧客満足の向上を従来以上の高いレベルに設定し、社員、協力会社含めて研修を行う予定で、行動できる人材育成に徹底的に取り組む」と語った。
■佐川引越センター
http://www.sagawa-mov.co.jp/
佐川急便/物流の世界をマンガで紹介、巨大ねぶたや動物どう運ぶ?