シーネットは、海外戦略として、PACNET社のインターネット基盤を利用して日本と海外のインフラ強化を行った。
クラウド型の倉庫管理システムを展開するシーネットは、2010年に多言語版のシステムをリリースしており、中国を中心に導入を進めてきた。
中国から日本のクラウドサービスを利用するにあたり、これまでインターネットの接続性が問題となっていたが、今回のインフラ強化で日中間のインターネット問題を解決したことにより、快適なクラウドサービスの提供が可能となった。
これまで、中国から日本のiDC(インターネットデータセンター)に接続する場合、北米などの帯域の強い国の ISP を経由して接続される現象が起きていた。そのため、アクセス速度が遅かったり、繋がりにくかったりといった問題が発生している。
中国国内のインターネット利用でも、主要ISP(China Unicom/China Telecom)同士の相互接続性が弱いため、北米経由などの遠回り経路となるルーティング問題が発生している。
日中間のインターネット問題を解決するため、シーネットではPACNET社の『Premium Plus DIA』サービスを利用する。このサービスは、China Unicom/China Telecomと直接接続するインターネット基盤を提供することで、対中国接続でのインフラ問題を解決し、他国を経由しない直接経路で日中間の高品質な国際接続を実現、快適なサービスを提供する。
シーネットは2013年1月に、中国の現地サポート強化を目的に、希耐特(北京)信息系統を設立。同社の設立と同時にこのサービスを導入し、中国に倉庫拠点を持つ日系企業で2月中旬より利用を開始する。
問い合わせ
シーネット
営業企画グループ 菱田
TEL:047-422-1291