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名糖運輸、ヒューテックノオリン/経営統合

2015年02月10日/SCM・経営

名糖運輸とヒューテックノオリンは2月10日、共同株式移転の方法により、共同持株会社を設立し経営統合を行うと発表した。

新たに設立する共同持株会社は、東京証券取引所に新規上場申請を行う。上場日は、持株会社の設立登記日である2015年10月1日を予定している。

名糖運輸とヒューテックノオリンは本株式移転により共同持株会社の完全子会社となり、共同持株会社の上場に伴い、2015年9月28日に東京証券取引所を上場廃止(最終売買日は2015年9月25日)とする。

両社は特定の顧客や取引先に偏らない独自性を保持しつつ、低温食品物流業界で共に事業の拡大を進めてきたが、今後は両社の強みであるチルド物流とフローズン物流のノウハウを活かしていく。

そして、強固な連携関係を構築し、業務領域の拡大による顧客サービスの向上や経営基盤の強化を図り、高度な温度管理技術を用い、刻々と変化する食品物流を担う総合物流情報起業を実現することが不可欠であると判断したもの。

低温食品物流業界で、両社は、それぞれが得意とするチルド物流、フローズン物流に注力しつつ、顧客第一主義を標榜し、徹底的な現場主義のもと、自ら施設・車両を保有し、運営することで、高品質の物流サービスを提供してきた。経営統合を実施、事業規模の拡大を通じて、インフラの共有と再編により、一層の効率的な経営の実現をめざし、併せて顧客サービスのさらなる向上を図っていく。

また、低温食品物流では、保管はフローズンで行い、小売・流通はチルドで行うものがあるなど、高品質な温度管理への要請は高まっている。経営統合により、両者が主力とする保管・仕分け・そして輸配送でそれぞれの得意分野を一体化し、低温食品物流でのきめ細かなサービスの提供が可能となり、業界でのリーディングカンパニーの地位の確保を目指す。

人材面では、少子高齢化の進展等により、慢性的な人手不足が見込まれるが、両社での人材の共有化等により生産性の向上を図るほか、人事制度の整備による処遇の改善、そして人材育成やキャリアアップ支援制度の充実等により、人に優しく働きがいのある職場環境を整備することを通じて人材採用の強化に注力する。

購買部門では、この経営統合による施設・車両等のボリューム増加のメリットを追求し、それを具現化することで、採算性の高い企業集団を目指すとしている。

■会社概要
名称:名糖運輸
所在地:東京都武蔵野市中町2-4-5
事業内容:一般貨物自動車運送事業、貨物運送取扱事業、倉庫業等
資本金:21億7690万円
設立年月日:1959年9月12日
決算期:3月31日
従業員数:2228人

名称:ヒューテックノオリン
所在地:東京都墨田区両国2-18-4
事業内容:倉庫業、冷凍冷蔵業、一般貨物自動車運送事業並びに貨物運送取扱事業、荷役・梱包業、冷凍食品のリパック等の加工業、自動車輸送警備業等
資本金:12億1756万円
設立年月日:1953年3月14日
決算期:3月31日
従業員数:1397人

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