川崎汽船が1月29日に発表した2016年3月期第3四半期決算は、売上高9777億8300万円(前年同期比3.7%減)、営業利益151億9200万円(62.3%減)、経常利益117億2900万円(74.6%減)、当期利益92億7500万円(71.9%減)となった。
コンテナ船部門の売上高は4827億円(4.2%減)、営業損益42億円(-)だった。
積高は、堅調に推移する米国経済に支えられた北米航路では往復航全体で前年同期比約2%の増加となったが、荷動きの停滞に対応した減便や航路合理化を進めた欧州、アジア、南北航路では10%を超える減少となり、グループ全体では前年同期比で約7%の減少となった。
不定期専用船の売上高は4458億円(1.4%減)、営業損益263億円(19.6%減)だった。
大型船は、中国の鉄鋼需要停滞に伴い鉄鉱石輸入量が頭打ちとなるなか、例年見られる冬季の需要増加もほとんどなく、総じて市況は低迷した。
中・小型船においても、中国向け石炭輸送量が前年同期比で3割も減少したことや、南米積み穀物の出荷時期の平準化に伴う積地での船混み緩和などを要因として船腹需給バランスが崩れ、市況の低迷が継続した。
通期は、売上高1兆2750億円(5.7%減)、営業利益110億円(77.1%減)、経常利益70億円(85.7%減)、当期利益50億円(81.4%減)の見通し。
伊勢湾海運 決算/4~6月の売上高17.9%減、営業利益62.5%減