JR貨物は4月13日、2015年度の輸送実績を発表し、コンテナは2211万6000トン(前年比2.7%増)、車扱866万1000トン(1.2%減)、合計3077万8000トン(1.5%増)だった。
2015年度は、5月から10月にかけての度重なる台風接近、1月の爆弾低気圧による関東地区大雪の影響等により、高速貨1095本、専貨17本が運休した。
コンテナは、北海道産玉葱の生育良好により、年度初から好調な出荷となった農産品・青果物、夏場の猛暑等により清涼飲料水の出荷が旺盛となった食料工業品、ドライバー不足による需要増加により好調な発送となった積合せ貨物のほか、化学工業品等が前年を上回った。
一方で、紙パルプと化学薬品が特に下期に入ってからの景気低迷による売れ行き不振、自動車部品が現地調達化と1月の鉄鋼メーカー工場の爆発事故の影響により減送となり、また、家電情報機器等も前年を下回った。
車扱は、上期に石油が好調な出荷となったが、下期に暖冬による影響やセメントの需要減等があった。
コンテナ・車扱の合計では、前年比1.5%増となった。