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ヤマト、パナソ、JTB/羽田空港で手ぶら観光支援を実証実験

2016年09月05日/国際

ヤマトホールディングス、パナソニック、JTBは9月5日、羽田空港国際線ターミナル京急ツーリストインフォメーションセンターで9月1日にスタートした「手ぶら観光支援サービス」(LUGGAGE-FREE TRAVEL)の実証実験をデモ公開した。

<手ぶら観光支援サービスの概略図>
20160905tebra1 500x385 - ヤマト、パナソ、JTB/羽田空港で手ぶら観光支援を実証実験

実証実験機器の構成は、タブレット端末(受付用端末)、専用プリンター、ネットワーク接続機器。

<専用プリンター(左)とタブレット端末(受付用端末)>
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<受付窓口を訪れた観光客>
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<バウチャーをかざしてデータを読み取らせる>
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<印刷されている送付状>
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<印刷された送付状>
20160905tebra6 500x273 - ヤマト、パナソ、JTB/羽田空港で手ぶら観光支援を実証実験

<完了の様子>
20160905tebra7r 500x334 - ヤマト、パナソ、JTB/羽田空港で手ぶら観光支援を実証実験

デモでは、外国人観光客に扮したスタッフに受付スタッフが対応。語学がわからなくても対応できるように、多言語対応(英語、中国語簡体、中国語繁体、韓国語)のタブレットで簡単に操作する仕組みだ。バウチャーをかざして、2~3分ほどで、送り状が印刷され、手続きが完了した。

この手ぶら観光支援サービス」(LUGGAGE-FREE TRAVEL)は、訪日外国人客の日本到着・周遊移動・帰国の際、日本語で送り状を手書きすることなく、大型手荷物を宿泊施設や空港まで輸送することで、国内での手ぶら観光を支援するサービス。

外国人客は、JTBの国内外の訪日旅行業者向け予約管理システム「GENESIS」を介して、旅前に旅程計画に応じたサービス申し込みを行い、日本で多言語対応のICT端末(タブレット等)で手続きすることで、送り状を手書きすることなく、簡単にサービスを利用できる。

サービス申込者には、受付用番号とバーコード付きバウチャー(予約確認券)を発行。旅行先の日本では、専用端末に受付用番号もしくはバーコードを認証させることで、宿泊先などサービス提供に必要な情報が、パナソニックが運営・管理するサーバー「Traveler Relationship Management」を経由して、ヤマトグループの宅急便送り状発行システムに送信。

受付した大型手荷物の集荷と配送のオペレーションは、ヤマト運輸が行う。

なお、実証実験の期間は9月1日から10月31日の間。実施施設は羽田空港のほか、新宿区の5ホテルと江東区、港区のホテル各1か所。

輸送ルートとサービスレベルは羽田空港国際線ターミナル京急ツーリストインフォメーションセンター「LUGGAGE-FREE TRAVEL」カウンターで受け付けると、都内ホテル・旅館等に当日18時以降に届く。新宿のホテルで受付ると、羽田空港国際線ターミナルJAL ABC出発カウンターに当日16時に届く。

また、都内ホテルから箱根のホテルや京都、大阪のホテルには16時受け付け締め切りで翌日中の配達になる。

今後は、実証実験を通じて生じた課題の解消と、2020年の東京オリンピックまでに日本の全ての観光地の数多くのホテル・旅館等にネットワークを広げる構想としている。

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