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NSユナイテッド海運/4~9月の売上高13.3%増、営業利益38.32億円

2017年10月31日/決算

NSユナイテッド海運が10月31日に発表した2018年3月期第2四半期決算によると、売上高677億2000万円(前年同期比13.3%増)、営業利益38億3200万円(62.4%増)、経常利益31億1800万円(前期は7500万円の経常損失)、当期利益36億6100万円(前期は6500万円の当期損失)となった。

外航海運事業での、ドライバルクについては、前期より続く市況の緩やかな回復を受けて、撒積船の解撤は徐々にスローダウンしたものの、新造船の供給圧力が抑えられたため、大型船型を中心に船腹の需給バランスは改善に向かった。

ケープサイズ型撒積船は、中国の旺盛な鉄鉱石需要を背景として複数の水域で需給が引き締まり、市況は堅調に推移した。

また、パナマックス型以下の中小型撒積船は、中国による石炭輸入の増加や、南米東岸・米ガルフ・黒海など大西洋を中心に穀物輸送の需要が高まったことに加え、太平洋においても東南アジア積みのニッケル鉱石の荷動きが活発化したことにより、市況は堅調に推移した。

一方、タンカーについては、高齢船解撤の機運は高まりつつも新造船の供給圧力に苦しむなかで、夏場の不需要期に差しかかり、VLCC(大型原油タンカー)・VLGC(大型LPG運搬船)ともに市況は低迷した。このような状況下、外航海運事業の業績は前年同期比で増収増益となった。

内航海運事業での、ドライ貨物については、鉄鋼関連貨物のうち、石灰石専用船が荒天の影響を受けたが、一般原料船のスポット輸送が増加したことに加え、製造業・建設業において鋼材需要が高まったため、輸送量は総じて堅調に推移した。

セメント関連貨物は国内出荷の回復がみられ、前年同期を上回る水準で推移するなど、総じて安定した輸送量を確保した。

タンカーについては、LNG輸送は、電化・省エネ化の進展により需要が低迷し、北海道航路では道内ガス田の好調な湧出量を受け転送需要が減少したため、輸送量が当
初想定を下回った。

LPG輸送は、民生用は需要減退期を迎え、工業用も内需低迷等の影響を受けるなか、全体として荷動きは低迷したが、新規輸送契約の獲得により安定した輸送量を確保した。このような状況下、内航海運事業の業績は前年同期比で増収増益となった。

通期は、売上高1380億円(10.2%増)、営業利益76億円(15.9%増)、経常利益59億円(28.1%増)、当期利益65億円(95.7%増)を見込んでいる。

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