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DHL/アジア4大経済大国の貿易成長の加速を予測

2018年04月13日/調査・統計

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DHLは4月13日、グローバル・トレード・バロメーターの報告書を発表した。

報告書では、好調なアジア経済が翌四半期の国際貿易の成長を牽引するだろうと分析。

グローバル・トレード・バロメーター(人工知能、ビッグデータを駆使することにより算定される国際貿易成長に対する早期指標)では、アジア4大経済大国全体に対する前向きな見通しを予測している。

分析結果から、韓国および日本の貿易が大幅な成長加速の軌道に乗るとともに、インドおよび中国が世界経済大国のなかでも最高水準の成長率を維持することが示された。

アジア地域での海上貨物輸送成長率の大幅な上昇および、アジアを先導する経済において航空貨物輸送成長率が安定的もしくは上昇傾向にある背景には、工業原料、資本設備、機械の増加による大きな影響があると考えられる。この状況はアジアのインフラ、製造業、国内消費が長期的に成長する可能性を示唆している。

日本では穏やかな貿易成長が予測されており、引き続き企業の前向きな業績見通しが続くことが示されている。

同国最大の成長部門は陸上車&部品および機械で、両部門ともに翌四半期に航空海上貨物輸出量の増加を牽引すると期待される。

「日本は経済の成熟度および、自動車製造業などにおける世界トップレベルの強みを誇り、世界で急成長を遂げる自動車市場のサブ地域を含め、生活が豊かになったアジア消費者の進化する需要に対応する上で有利な立場にある」と、日本の代表取締役社長、北アジア地区CEO、バリューアディドサービシーズアジア太平洋地区統括本部長を兼任するチャールス・カウフマン。

また、「最大の輸入品である工業原料やファッション関連消費財等、海外商品に対する日本の需要があるため、アジア隣国と強力な双方向貿易を維持することが経済的、戦略的に重要な優先事項になってきている」と述べている。

DHLとアクセンチュアが共同開発したDHLグローバル・トレード・バロメーターは、経済大国7か国(中国、韓国、ドイツ、インド、日本、イギリス、アメリカ)の輸出入データを勘案し、未来の貿易動向を四半期ごとに提供するもの。

7か国の輸出入量合計は世界貿易の75%超を占め、そのデータを集計することにより、国際貿易の効果的な短期予測指標とすることができる。今後の工業生産の基盤となるコモディティを評価する本指標では、向こう3か月、国際貿易はわずかに勢いを失うものの引き続き成長すると予測している。

全文レポート
http://release.media-outreach.com/i/12056

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