中国のECサイト「京東商城（JD.com）」を運営する京東集団は6月、米国のマグプレーン・テクノロジー社（Magplane Technology）と業務提携し、世界に先立ち磁気浮上によるリニアモーター動力技術の研究を開始した。
＜地下物流パイプ輸送 構想＞
＜スマート地下物流センター 構想＞
両社の業務提携は、マグプレーン・テクノロジー社の持つ「リニアモーター運送技術」と、京東のもつ豊富な「業務シチュエーション」を結びつけ、磁気浮上とリニアモーター技術分野おける革新をもたらし、物流業界での実用化を目指す。
倉庫、物流領域にて世界最先端の磁気浮上によるリニアモーター動力技術を共同で開拓し、スマート物流の実現に向け応用していく。
さらに京東は、マグプレーン・テクノロジー社とともに、組織モデルやプロモーションモデルなどを模索し、同分野に関する技術者の人材育成も加速させる。
両社の持つソリューションを掛け合わせることで、新ビジネスの開発や新市場の開拓等、物流業界のさまざまな課題解決につながる人材開発を推進する。
マグプレーン・テクノロジー社のDonald Bruce Montgomery氏は「水や燃料、石油なら地下パイプを通して運ぶことができるが、物流は不可能なのか？。スマート物流システムは、リニア同期モーターを応用し、密封式のマグネットパイプ（ベルトコンベア）と、貨物を搭載するためのカプセルで構成され、カプセルを磁気の動力によって動かす。運行時には自動で軌道を変えるといった制御機能も備えており、物流システムはよりコンパクト化され、よりスマート化されるだろう」とコメントしている。
