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鉄道博物館/「カモツのヒ・ミ・ツ」展、10月20日から開催

2018年10月04日/IT・機器

鉄道博物館は10月20日から2019年2月24日まで、鉄道博物館2018秋企画展として「貨物ステーションカモツのヒ・ミ・ツ」展を開催する。

私たちの生活に身近な存在でありながら、その実態を知る機会の少ない「鉄道貨物輸送」。今回の企画展では、さまざまな写真、図版と資料で鉄道貨物輸送の知られざる姿を紹介するとしている。

主な展示内容は、「貨物と旅客の違い」「鉄道貨物輸送の特徴」「鉄道貨物輸送の歴史」「黎明期から路線網の拡充」「操車場の誕生」「高度経済成長とエネルギーの転換」「輸送システムの転換」「鉄道貨物輸送のしくみと貨物駅の仕事」で構成している。

<港に運ばれた石炭満載の貨車群(1952年)>
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<東海道本線を行く貨物列車(1954年)>
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「高度経済成長とエネルギーの転換」では、日本が近代化を進める過程において、内陸部で生産された生糸などの輸出品を貨物列車で港へ運び、船に積みかえて輸出し、近代化に貢献した。

ところが高度経済成長期を迎えると、船で輸入した原材料を、沿岸部の工場で加工して製品を輸出する「加工貿易」が主体になり、鉄道貨物輸送の需要が大きく変わる。さらに石炭から石油へのエネルギーの転換は、鉄道貨物輸送が得意とした石炭輸送を激減させた。ここでは、鉄道貨物輸送の隆盛と社会情勢の変化に伴う相対的な地位の低下等について紹介する。

<貨物駅での操車担当>
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<フォークリフトオペレーター>
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「鉄道貨物輸送のしくみと貨物駅の仕事」では、鉄道の旅客輸送で、駅で人々が電車に乗り降りするように、貨物輸送にも貨物専用の「駅」がある。現代の鉄道貨物輸送の主役はコンテナ貨物列車で、貨物駅にはコンテナをトラックや貨車に積み下ろしするプラットホームがあるが、旅客駅のホームとは幅、高さ、長さが全く異なる。

プラットホーム以外にも貨物駅ならではの設備があり、そこで働く人々の仕事も旅客駅での仕事とは大きく異なる。普段はなかなか知る機会のない貨物駅の設備と仕事を紹介する。あわせて、現代の鉄道貨物輸送は高度に IT化されたシステムによって管理されていることにも触れる。

■概要
会期:10月20日~2019年2月24日
会場:鉄道博物館本館2F スペシャルギャラリー1
入場料:一般1300円、小中高生600円、幼児300円
主催:鉄道博物館
後援:さいたま市、東日本旅客鉄道
協力:日本貨物鉄道、ミーテック
協賛:富士フイルム

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