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JR貨物/2018年度上半期の輸送動向、相次ぐ災害でコンテナ貨物15.7%減

2018年10月17日/調査・統計

JR貨物が10月17日に発表した2018年度上半期の輸送動向によると、コンテナ貨物は926万8000トン(前年同期比15.7%減)、車扱397万6000トン(0.4%増)だった。

上半期は、6月の「大阪府北部地震」、「平成30年7月豪雨」、8月から9月にかけて接近した「台風20・21・24号」、9月の「北海道胆振東部地震」の影響などで、高速貨4929本、専貨 78本が運休となった(前年は高速貨675本、専貨8本が運休)。

特に、「平成30年7月豪雨」では中国・四国地区で多数の線路災害が発生し、山陽線・予讃線・伯備線が不通となった。山陽線ではトラック・船舶での代行輸送と、伯備線・山陰線・山口線を経由した迂回運転を実施した。

コンテナは、山陽線不通の影響で積合せ貨物、自動車部品、食料工業品などで九州向けの発送が大きく減送となったほか、紙・パルプ、化学工業品、化学薬品は中国・九州地区を拠点とする工場からの発送が滞るなど、相次いで発生した災害の影響を受け、全品目で前年を下回った。

車扱は、石油が各地で観測史上最高気温を記録するなど、夏季の気温が非常に高く推移したことに伴い、ガソリンの消費量が増加し、好調な荷動きとなった。また、セメント・石灰石の需要堅調に伴い増送となった。

コンテナ・車扱の合計では、前年同期比11.4%減だった。

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