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大和ハウス/若松梱包グループ4社を子会社化

2019年03月08日/SCM・経営

大和ハウス工業は3月8日、若松梱包運輸倉庫、ジャストロジスティクス、日本物流マネジメントおよび若松運輸、4社を総称して「若松梱包グループ」)の株式を取得し、大和ハウス工業の連結子会社としたと発表した。

<石川県白山市の若松梱包運輸倉庫の事業統括本部 4温度帯共同配送物流基地>
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<若松梱包運輸倉庫の強みである4 温度帯共同配送の概要>
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大和ハウスでは、今回の株式取得を機に、若松梱包グループの持つ低温物流ノウハウを効果的に活用することで、大和ハウスグループの物流事業領域を拡大させるとともに、若松梱包グループが先駆けて実施している食品の共同配送においても、さらに高度化した配送システムを構築していく。

一方、若松梱包グループでは、大和ハウスグループの持つ物流施設開発能力や先進の物流テクノロジーを活用することにより、中京エリアをはじめとする主要都市への事業エリア拡大を加速していくとしている。

大和ハウスは2002年以降、物流施設の設計・施工にとどまらず、物流最適地の提案から維持管理に至るまで、顧客の事業スキームにあわせた専用の物流施設をコーディネートする大和ハウス工業独自の物流プロジェクト「D プロジェクト」を開始。不動産や金融など各分野のパートナーを組み合わせ、自社保有・ノンアセット・不動産流動化など物流不動産ソリューションを展開している。

大和ハウスグループの物流領域では、大和物流を中心に建材やアパレルECに特化した物流サービスの提供を行っている。今回、大和ハウスグループと若松梱包グループとの連携により大和ハウスグループの物流事業の機能強化を図ることを目的として、株式取得を実行したもの。

若松梱包グループは、冷凍・冷蔵・定温・常温の4温度帯共同配送システムを有する北陸地域でトップクラスの物流会社であり、低温物流に高いノウハウを有するとともに、コア事業である共同配送分野における先駆者として、北陸3県内だけではなく東海3県にも領域を拡大。食品や医薬品を中心に、生活必需品の少量・多品種・多頻度配送網を確立し、メーカーとともに「全体最適メリットを創出」する強みを保持している。

近年は「HACCP」、「GDP」等による流通過程を担う物流業界においても製造業並みの品質・衛生・温度管理が要求され、高い安全基準をクリアする必要があることから、食品や医薬品の物流事業は参入障壁の高い分野となっている。

今後、大和ハウスグループと若松梱包グループは、大和物流の「住」に関する物流、大和ハウスグループのダイワロジテックの「衣」に関する物流、若松梱包グループの「食」に関する物流それぞれの強みを共有し、シナジーを生み出すことで、企業価値のさらなる拡大を目指す。

■若松梱包運輸倉庫の概要
所在地(本社):石川県金沢市福増町北855番地
事業内容:共同配送(4温度帯:冷凍・冷蔵・定温・常温)、物流アウトソーシング支援、配送センター運営、輸送・配送、倉庫・保管、国際物流(通関)
資本金:1200万円
設立年月日:1959年9月12日(創業:1927年7月)
取得後の持株比率:90.0%
売上高:グループ全体 約92億円

■ジャストロジスティクスの概要
所在地(本社):石川県金沢市福増町南114番地13
事業内容:全温度帯のジャストインタイム物流、専属貸切配送・中長距離輸送、
倉庫業、4 温度帯輸配送(冷凍・冷蔵・定温・常温)
資本金:1500万円
設立年月日:1990年6月14日
取得後の持株比率:100%

■日本物流マネジメントの概要
所在地(本社):石川県金沢市福増町南114番地13
事業内容:コンビニエンスストア店舗配送、倉庫業、3温度帯輸配送(冷凍・冷蔵・加温)
資本金:900万円
設立年月日:2010年10月13日
取得後の持株比率:100.0%(直接所有分5.0%、間接所有分95.0%)

■若松運輸の概要
所在地(本社):石川県白山市宮永町2848番地
事業内容:中長距離輸送(関東、関西、東海エリア間の幹線輸送)4温度帯輸配送(冷凍・冷蔵・定温・常温)、保税貨物輸送
資本金:1000万円
設立年月日:2002年2月5日
取得後の持株比率:97.0%(直接所有分40.0%、間接所有分57.0%)

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