佐川グローバルロジスティクス(SGL)は3月14日、神奈川県川崎市の西関東支店東扇島SRCで、サトーが提供する倉庫の経路案内ソリューション「Visual Warehouse」を導入したと発表した。
サトーの「Visual Warehouse」は、ピッキングの経路における最短距離を「画像」と「音声」で指示するナビゲーションシステム。作業者が端末で宣言した現在地情報と在庫商品の座標情報から、ゴールまでの最短移動経路を仮想マップ上で割り出して指示する。従来のピッキングの移動経路の選択は作業者任せになっており、ベテラン作業者の生産性が突出して高くなっていたが、このシステムにより経験の浅い作業者でも、ベテランと同等の作業効率を実現することができる。
初心者・上級者の違いが無くなり、短時間勤務者、高齢者など多種多様な人材の雇用促進を図ることができ、生産性の変動がなくなることで効率的な現場運営が可能となる。
今回、作業者の1時間あたりのピッキング行数はシステム導入前の平均60行/時間から導入後には74行/時間と、約23%の生産性の向上につながった。
SGLとサトーでは、この成果をもとに「Visual Warehouse」の導入区画の拡大やピッキング以外の用途への活用検討に加え、作業者の生産性を高める様々なIT/IoTツールを組み合わせて相乗効果を高め、一層の業務改革につなげていくことを目指すとしている。