商船三井が4月26日に発表した2019年3月期決算によると、売上高1兆2340億7700万円(前年同期比25.3%減)、営業利益377億1800万円(66.3%増)、経常利益385億7400万円(22.6%増)、親会社に帰属する当期利益268億7500万円(前期は473億8000万円の損失)となった。
ドライバルク船事業の売上高は2921億円(7.0%増)、経常利益は219億円(42.2%増)。足元の市況は軟化しているものの、全体的には前年度より高い水準で推移した。
エネルギー輸送事業の売上高は2895億円(6.9%増)、経常利益は211億円(55.0%増)で、油送船部門、LNG船部門、海洋事業部門ともに前期比で増益を達成した。
製品輸送事業の売上高は5476億円(45.9%減)、経常損益は122億円(前年同期は63億円の損失)。うち、コンテナ船事業の売上高は2784億円(63.0%減)、経常損失143億円(前年同期は106億円の損失)だった。自動車船部門は、第1四半期に発生した一部航路での検疫問題による追加コストの影響、日本出しでも西日本豪雨の影響による荷動き減少といった特殊要因があり、前期比で損益が悪化。フェリー・内航RORO船部門は大型台風や本船トラブルによる長期欠航、燃料費の増加が影響し、減益となった。
次期は、売上高1兆1940億円(3.2%減)、営業利益260億円(31.1%減)、経常利益500億円(29.6%増)、親会社に帰属する当期利益400億円(48.8%増)を見込んでいる。
商船三井 決算/4~6月の売上高13.2%増、営業利益66.2%増