日本通運は6月6日、新たな医薬品サプライネットワーク構築の核として新設する国内4拠点(東日本、西日本、富山、九州)のうち、最初の着工となる九州医薬品センターを6月3日に着工したと発表した。
<拠点完成イメージ>
物流インフラが充実する北九州市に設置する九州医薬品センターは、九州内への医薬品供給のみならず、国内外の医薬品サプライチェーンを見据えたグローバルレベルでの戦略的拠点として位置付けている。
九州医薬品センターの建設開始に引き続き、6月24日には西日本医薬品センター(大
阪府寝屋川市)の地鎮祭を予定しており、その後も東日本(埼玉県久喜市)および富山(富山市)の医薬品センターも順次着工予定だ。
九州医薬品センターは規範として日本版GDPガイドラインをクリア。定温、保冷の温度管理に加え、輸出入用の保税エリア、特殊医薬品エリアなどサプライチェーンのあらゆるニーズに対応している。
また、保管エリアは温度と湿度を総合監視。災害等に備えた、免震構造および非常用発電設備も設置している。
なお、日通は、医薬品に関するGDPの日本への導入に伴う医薬品物流の変化に対応し、GDPに基づく品質管理に加え、医薬品供給のBCP対応やドライバー不足への対応を含め、医薬品物流の全体最適を実現する医薬品サプライネットワークを構築することとしている。
■倉庫の概要
住所:福岡県北九州市小倉南区舞ケ丘6丁目1258番6他
敷地面積:1万4199.17m2
建築面積:5002.60m2
延床面積:1万7279.16m2
構造:鉄骨造地上5階建
設備等:免震構造、非常用発電設備、防虫・セキュリティ設備他
営業開始予定:2020年9月
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