豊田通商は6月7日、経済産業省から「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業:トラックの隊列走行の社会実装に向けた実証」を受託し、2016年度から2018年度までの間、トラック隊列走行に関する研究開発などを進めてきたが、2019年度も引き続き受託することになったと発表した。
<昨年12月4日に行ったトラック隊列走行>

<後続車無人システム>

<上方から見た位置図>

<後続車有人システム>

<車両外観>

今回は、走行距離の拡大を通じてトンネルなどの道路環境や夜間走行も含めた多様な自然環境下での技術検証と信頼性向上を図るため、2019年6月25日から2020年2月28日の間、新東名高速道路でトラック隊列走行(後続車無人・有人システム)の公道実証を実施する。
公道実証では、2~3台での後続車無人システム(後続車有人状態)について、時速70~80kmで車間距離約10mまたは約20mの車群を組んで走行する。さらに、4台の後続車有人システムについても時速70~80kmで車間距離約35mの車群を組んで走行する。
実証実験は、浜松SAを中心とした場所で行われるが、前回までは片道15㎞の距離だったが、今回は片道140キロ㎞とより実際の運行に近い環境下で行う。
これらの実証実験は安全確保の観点から、全ての車両にテストコースで経験を積んだドライバーが乗車する。
これまでの実証実験に引き続き、開発中の後続車無人システムなどの実現に向けて必要となる機能が設計通り作動することの確認、その信頼性向上と長期データ蓄積を行うとともに、トラック隊列が周辺走行車両の乗員からどのように認識されるか(被視認性、印象など)、トラック隊列が周辺走行車両の挙動(追い越しなど)に及ぼす影響なども確認する。
<実証実験ポスター>
