日本パレットレンタル(JPR)は7月17日、キユーピー、サンスターと、トラックと船舶を組み合わせた共同輸送を7月18日から開始すると発表した。
<従来の各社が10トン車を用いた陸送>
<20トントレーラーを用いた3社共同輸送>
共同輸送を実施するのは関西~九州間の輸送ルート。この一部を船舶に置き換え、往路(関西から九州)はキユーピーとサンスターの荷物(マヨネーズやドレッシングなどの調味料、ハミガキやハブラシなどのオーラルケア商品)を混載し、復路はJPRの輸送用レンタルパレットを積載することで、輸送効率の向上を図る。
<1社ごとの輸送では重量や容積の有効活用が課題だった>
<2社の輸送を組み合わせて、重量と容積の双方を有効活用する>
また、従来各社で手配していた10トン車を20トンの13メートルセミトレーラーに変更。マヨネーズやドレッシングなどを輸送する際、積載量の関係で余っていたコンテナ空間を活用し、オーラルケア商品を組み合わせて輸送することにより、高い積載重量とコンテナ空間の有効活用を同時に実現する。
さらに、行き荷と帰り荷のマッチングに加え、3社の物流拠点を効果的に回ることで、99%の高い実車率を実現。船舶へのモーダルシフトや輸送の効率化で、個社単位の輸送と比較して、CO2排出量を65%低減するほか、ドライバーの稼働時間について年間2256時間の削減を見込んでおり、労働環境の改善にもつなげる。
3社は、2018年11月から共同輸送の検討を開始。2019年1~6月にかけて行ったテストを経て、実施にこぎつけた。
なお、この共同輸送の輸送手配は全工程を関光汽船が行い、海上輸送は阪九フェリー所有のフェリーで実施する。